なぜ留学前に勉強をする必要があるのか
「日本にいて英語が出来ないから留学するのに、なぜ日本での勉強が必要なの?」と思った方はいませんか?実は事前に英語をどれだけ勉強して行くか次第で、現地での英語習得率が大きく変わると言われています。
留学中を想像してみよう
ではまず実際に現地の生活ではどのくらい英語を使用するのか、想像できますか?学校では日々6~10時間のマンツーマン英語レッスンが行われ、それに加え日常生活も当然英語でのコミュニケーションとなるため、おそらく起きている間はずっと英語漬けとなることでしょう。
英語が苦手な初級者の方には特に考えてみてほしいのですが、果たしてそれだけの英語環境に急に適応することができるでしょうか?もしあなたがバギオに留学をする予定なら尚更ですが、現地でちまちまと単語帳をめくっている暇はないのです。
それけ厳しく大変なスパルタ校の授業に準備なくして付いけそうですか?何も勉強しないまま留学をしてしまうと、授業についていくために自習学習が必要となり正規のカリキュラムをこなせないという恐れもあります。これは初級者の方から上級者の方までに共通して言えることです。
何をするにも基礎は必要となってきますし、基礎が出来ていれば留学中に習得した英語もその後のあなたの実力として定着しやすいです。
英語を勉強したいと熱意を燃やす方たちにとっては、留学前の勉強も工夫次第で楽しみながら行うことが出来るはずなので、ぜひ今日からさっそく勉強を開始しましょう。
留学前の英語勉強でモチベーションを保つには?
面白味がなく身に入らないような勉強方法では、せっかくのやる気も消え失せてしまいます。留学前に勉強をする際に注意をすることは、何のために勉強をしているのかをきちんとイメージするということです。
試験やテストで良い点数をとるためではなく、英語力とくに英会話力を身に付けるためなのだと自覚して勉強に取り組むことで、「今」勉強していることが留学地でどう役立つのかを考えることができるようになります。
「このフレーズ、入国審査の時に使えそうだな」
「自己紹介はこれでいこう」
「この単語だとレストランで使えるな」
このように考えられるようになれば、勉強も楽しくなるのです。
そこで大切なのが、勉強にあたっての教材や勉強方法の選び方です。モチベーションのキープや勉強の捗り具合にも影響が出るため各自のレベルにあったものを選ぶ必要があります。
ここではレベル別にどのような学習が効果を発揮しやすいのか実際の評判や経験者の声を基におすすめしていきます。
レベルの基準決定における注意点
このページの勉強方法を参考にするにあたって、大まかに分けた基準です。各自のレベルを正確に判定するものではありません。
- 初級
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- 中学1年生生英語にも自信がない方。
- 全く英語はわからないといういう方。
- 中級
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- 中学生英語の基礎文法はできている方。
- 読み書きは出来る。
- 日常会話はほぼ理解できる。
- 上級
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- 高校、大学で英語をしっかり学んだ。
- 高度なコミュニケーションを取れるようになりたい。
- TOEFL、TOEICなどの得点を伸ばしたい。
- ビジネス英語を身に付けたい。
- TOEICでは800点前後は得点可能。
※自分がどのレベルかはっきりと分からないときは1つ下のレベルを選んでおくと良いでしょう。
レベル別の英語学習方法まとめ
それでは早速勉強方法を見ていきましょう。下記に簡易的なもくじを用意しました。あなたのレベルにあった項目を選びましょう。
初級者向けの『文法』学習方法
まずは文法を知りましょう。ここであえて勉強と言わなかったのは、文法はあくまでもルールであるからです。
野球をしようというときにまず何から始めますか?簡単でもルールを知らなければ「野球」はできませんよね。複雑なルールはあえて知らなくても経験と共に理解できるようになりますが、基本のルールを知っていることは、最低限スタートラインにたつために必要なのです。ここでいう基本のルールとは中学生レベルの英語文法ということになります。
そうは言っても学校で習う文法が難しくて英語が苦手になったのに…という方や、文法と聞くだけでガックリと肩を落としてしまうほど苦手意識を持っている初心者の方には以下の参考書をおすすめします。
イラストつきで簡単な英文を使っての学習ができます。英語の文法参考書のように難しい専門用語がなく、理解しやすいのも高ポイントです。口コミの評判も高いです。
タイトルのネーミングがユニークですね。こちらもSVOCを知らない、もしくは聞いたことがないという方にも読みやすいと評判の参考書です。丁寧に解説してくれているので繰り返し基礎の学習ができ知らなかったことも頭に刷り込まれていきます。
文法の参考書では、日本語で書かれているにも関わらず初心者にとっては読み進めるのが難しいと感じられるものが存在しているので間違ってもそういった類いのものに手を出さないようにしましょう。実際に数ページ読み進めて理解できなければその参考書は手放してください。
中級者向けの『文法』学習方法
すでに文法はある程度理解しているはずなので復習し補足する程度でよいでしょう。どの参考書を使っていただいても構いませんが、初級で紹介したような簡単すぎるものではなく、ある程度読みごたえのあるものの方が留学地での勉強にも役立つでしょう。
どれがよいのか迷った方は以下のものを参考にしてみてください。
英文法の教科書ではなく、あくまで参考書色の強い一冊となっています。これだけで文法を勉強するのは危険ですが、すでに基礎固めができている方にはおすすめの一冊です。
網羅性に長けており、非常に読みやすい作りとなっています。基礎ができているからこそ気がつく「あれ?なんで?」という疑問にも丁寧に答えてくれています。
体系化された教科書とは違い索引はありませんのでその点は不便かもしれません。基本的には通読し知識を呼び起こすために使用するイメージなので索引はなくても問題ないという声も多いです。
上級者向けの『文法』学習方法
あえて文法の参考書を読む必要はありません。しかし文法を繰り返し勉強する必要はあるため、洋書を読むことでその穴を埋めましょう。読み進めていくなかで疑問に思う箇所があれば、そこを調べて理解していけば十分です。
洋書を選ぶ際は難易度に重きをおくよりも興味のある内容のものにしましょう。簡単なものでも興味がなければ読めません。
全レベルの方向け『英単語』学習方法
単語については多くの留学経験者もおすすめする一冊をご紹介します。初級~上級まで、とにかくこの一冊を繰り返しましょう。
560の例文の中に単語熟語あわせて約2600語が詰まっています。単語に留まらず熟語が学習できる点が非常に優秀です。また愛着のあるキャラクターが登場しストーリーを繰り広げるなかでの例文学習となるため、何度読んでも飽きずに繰り返し勉強するのに適しています。
文法書と違い誰にでも理解できる内容ですが、決して易しすぎるというものでもなく、深く読み込むうちに新たな発見があったりと上級者まで納得して使えるクオリティの高い一冊に仕上がっています。こちらのDUO 3.0は留学中にも非常に便利ですので一冊にあって損はない単語帳と言えるでしょう。
レベル別の『リスニング』学習方法
コミュニケーションの第一歩は聞くことです。リスニング学習において重要なのは聞くだけでなく聞いた音を口に出して真似することです。そういった意味では後述の発音・スピーキングとセットでの学習と言えるでしょう。
では何を使って勉強するかという点ですが、どの勉強においても楽しく取りうということが何よりも大切ですので娯楽を利用して学習してみるのも良いのではないでしょうか。
- 初級者向け
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- ディズニー映画
- 海外ドラマ(リアリティードラマ番組)
- DUO3.0 CD
- 中級者向け
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- 洋画全般
- 海外ドラマ全般
- DUO3.0+CD
- 上級者向け
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- CNNニュース
- DUO3.0 CD
単語帳として使用するDUO3.0には付属のCDがあるので、そちらを利用するのは大変効率がよいです。その他初級では比較的語彙の優しいディズニーの映画や、日常会話をふんだんに使用しているリアリティードラマの視聴をおすすめします。映像と同時にリスニングをすることでニュアンスも掴みやすく語彙の理解も深まります。
はじめはそのまま視聴し、どの程度理解できるか試してみてください。万が一全く理解できない場合はレベルを下げて結構です。
- 学習モデルをご紹介
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1回目 そのまま視聴してみる。大まかな話の流れを理解する。聞き取れた単語、熟語をメモする。 2回目 字幕を出して視聴する。聞き取れなかった部分の単語が何だったのかを確認する。 3回目 音に合わせて字幕を目でおう。
※以降スピーキングの訓練を含みます。4~7回目 音に合わせて自ら発音する。(字幕を見ながら) フィリピン 字幕を消して、音を追いかけるように発音する。聴きながらすぐに真似をして追いかける。(shadowing)
4回目以降はスピーキングの練習ですが、発音ができればリスニングが出来ると言われることもあるほど音を出すことは重要ですので意識してみてください。一回に集中して行えるのは5分程度の映像かと思いますので、ダラダラと長くはせずに少しずつ場面を区切りながら繰り返し挑戦してみましょう。
全レベルの方向け『スピーキング』学習方法
先述した通り非常に重要なのでトレーニングに励んでみましょう。発音は自分では正しくできているつもりでもうまく音が出せていないこともあります。是非以下のサイトを活用してみてください。
- English Central
- English Centralは、無料の英語学習サイトです。動画を利用して単語学習などのインプット学習から発音などのアウトプット学習まで可能です。発音チェック機能もあるため正確なスピーキング能力が身に付きます。多種多様な動画がレベル分けされているため、自分にぴったりの教材が選べます。アプリ版も提供されているためスマホでの学習も可能です。
おまけ:オンライン英会話
留学前にはインプット学習をたくさんしておくことが重要ですのでアウトプットは余裕のある方向けになります。実際に留学をするのはアウトプット学習をするためなので、その事前練習という点においては非常に便利な学習です。
無料通話スカイプを利用してのマンツーマンレッスンで、各社がこぞってサービスを提供していますが、だいたい無料体験レッスンを受けられる仕様になっているので、まずはお試しで利用してみるのがよいでしょう。
アウトプット学習は自分が勉強した事をどこまで身に付けることができているのかを確認する作業ですので、オンライン英会話のレッスンのあとには失敗した部分 、足りなかった部分を必ず復習してください。
勉強時間の確保は工夫しましょう
勉強の開始は早ければ早いほどよいと考えてください。留学の6か月前には開始しておきたいものですが、もうあまり時間がない…という方も、前向きに取り組みましょう。
1日最低1時間は確保するようにライフスタイルを考えましょう。どうしても仕事が忙しい方や時間がとれない方も工夫して少しの時間でも英語に触れるよう心がけましょう。
注意したいのが、週末に10時間して平日は0時間のような勉強スタイルについてです。週末の10時間は大いに結構ですが、平日も10分でも良いのでCDを聞いたり映画を流して生の英語に触れましょう。
それというのも留学先では英語に触れなくてよい日は1日たりとも存在しないため、事前の学習は英語に慣れさせるという役割も兼ね備えているからなのです。
1日でも早く英語脳を作り上げ、英語で夢を見るのを目標にしましょう。
- 通勤電車の中でのリスニング
- 寝る前ベッドのなかで発音練習
- ご飯を食べながら目につくものを英語に置き換える(箸→chopsticksなど)
このようにリスニングと単語学習はながら作業でもできるため毎日の学習に適しています。文法やスピーキングはある程度まとまった時間で行った方が効率がよいでしょう。
最後に、留学前に勉強なんて面倒だなと思わずに鉄は熱いうちに打て
勉強のモチベーションをキープするために必要なことは意外にも勉強をすることなのです。理論として成り立っていないようにも感じるこの原理ですが、実際に勉強し始めると分かりますが、理解が出来ると楽しくなるのが勉強なのです。
人間には元々、知的好奇心というものたありますが、これは未知のことを知りたいと思う本能です。そしてこの欲求が強い人こそが留学という選択肢に辿り着くとも言えます。
このページを見ているあなたは人一倍の好奇心をもって物事に取り組んでいるのですから、勉強を進めれば進めるほどモチベーションが上がり、英語学習の魅力にとりつかれるはずです。
留学前に勉強なんて面倒だなと思わずに鉄は熱いうちに打って、夢の成功に向かって全速前進しましょう。