留学を夢見ている人が、実際に行動に移せない理由のひとつに費用の問題があります。海外へ留学するには莫大なお金がかかるというイメージが強いのが現実です。
しかし、そんな方たちにも朗報があります。実は留学といっても費用は高いものから安いものまで様々なのをご存じでしょうか?
ここでは各国の留学費用の平均を比較したうえで、格安で留学を実現させられる人気のバギオ留学について、実際の費用やモデルケースを使ってご紹介します。
人気な留学先の国別費用【比較まとめ】
留学費用には授業料をはじめ、宿泊代、食事代などの現地での生活費、諸経費など諸々ありますが、今回比較するのは国によって差が出る授業料と生活費の部分です。
1ヶ月短期語学留学
アメリカ |
30万~50万 |
カナダ |
20万~30万 |
オーストラリア |
30万~35万 |
イギリス |
30万~50万 |
フィリピン(バギオ) |
13万~20万 |
上記は平均値をざっくりとモデルケースを利用して算出したもので実際には学費等もコースの選び方や学校の選び方でずいぶん差が出ます。それらを考慮してもやはりフィリピン、特にバギオの留学費用の安さは目に留まります。
実際の留学には上記の金額に渡航費用や諸経費が加算されますが、なかでも航空券代金は欧米とフィリピンとでは倍以上違うことが珍しくありません。格安航空会社などを利用する場合はその差はさらに広がります。もし費用の面で留学を躊躇っている方がいるのであれば、格安のバギオ留学を検討されてみるのも良いかと思います。
※フィリピン留学といえば、セブ島留学が人気ですよね。しかし2015年以降は徐々にバギオの人気が高まりつつあります。その理由はバギオ留学が人気の秘訣とは。歴史と比較から特色を紐解くをご覧ください。
2.バギオ留学にかかる費用
① 授業料
授業料には基本的に宿泊費と食費(3食/日)が含まれていて、学校によって多少の差はありますが、バギオの語学学校ではだいたい10万円~15万円/月が平均となっています。
② 渡航費
渡航費は、出発地によって2~3万ほど変わってくることもあるかと思いますが、今回は東京~マニラを例に見ていきます。
航空券は燃油料に左右され日々変化をしています。これは車のガソリン代が上がったり下がったりするのと同じですね。その中でも相場は往復40,000円~60,000円程度になっています。
ネット上では格安航空券やセールを活用して片道5,000円程の航空券を購入したという声もあり、少しでも安く購入したい人は航空会社のセール情報などを半年くらい前からチェックしておくと良いでしょう。だたし、格安航空券ばかり狙いすぎて結局購入ができなかった場合は、直前にむしろ割高の航空券しか残っていないということにもなりかねませんので、早めのリサーチが重要になってきます。
またバギオは、マニラから車で5~7時間の場所に位置しているためバスを使っての移動が必要となります。マニラからバギオまでの移動は各学校がピックアップサービスを提供していますので、マニラ空港でピックアップのバンを待ちましょう。
③ 諸経費
留学するに当たって行政的な手続きがいくつか必要になります。国内で発行が必要なパスポート、現地で申請するビザ、SSP(特別就学許可証)、ACR-I-CARD(外国人登録証)など、それぞれに手数料がかかります。
- パスポート
-
12歳以上(10年間) |
16,000円 |
12歳以上(5年間) |
11,000円 |
12歳未満(5年間) |
6,000円 |
- ビザ
-
滞在日数30日以内 |
無料 |
滞在日数5週間 ~ 8週間 |
3,350ペソ(約7,000円) |
滞在日数9週間 ~ 12週間 |
4,610ペソ(約10,00円) |
滞在日数13週間 ~ 16週間 |
2,640ペソ(約5,500円) |
滞在日数17週間 ~ 20週間 |
2,640ペソ |
滞在日数21週間 ~ 24週間 |
2,640ペソ |
ビザは期間に応じて現地で延長をしていきます。延長する度に上記の料金がかかります。30日以内の帰国の場合はビザ取得の必要はありませんが、それ以上の滞在の場合は約1カ月毎に延長の手続きを行い、何回目の延長手続きかによって料金も変動します。
- SSP(特別就学許可証〉
- フィリピン政府に申請するもので滞在の期間に関係なく義務化されています。約6,500ペソ(約14,000円)/月となっています。
- ACR-I-CARD(外国人登録証)
- 留学期間が8週間を越える場合に申請が必要になります。料金は3,000ペソ前後(約6,500円)です。
④ 生活費
基本的にバギオ留学中は学校に学食があります。また、宿泊代金も留学費用に含まれておりますので、学校から一切でない場合は生活費が0円となります。
とはいっても、多少は外出することもあるかと思います。下記にフィリピンバギオで生活した際にかかる費用感をまとめました。
生活費には外食代、交通費、レジャー代、お土産代、光熱費などがあげられますが、その人のライフスタイルによって大きく左右される項目と言えます。参考までにフィリピンの物価は日本の約1/5といわれています。しかし日本人が満足のいく暮らしをするとなると、多少出費が増えたり質の良いものを購入する形となるため実質的には1/3程度と考えておくと良いでしょう。その上で、留学中の場合は1週間に5,000円あれば十分生活はしていけるというのが相場です。
大部分を占めるのが光熱費となると思いますが、バギオはフィリピンの中でも比較的涼しくクーラー代などが他の地域よりも安く済み、1週間で約500ペソ(約1,100円)程度と考えておくと良いと思います。
1ヶ月の滞在で観光等をしないのであれば20,000円で十分生活ができるという計算になります。※光熱費の支払い方法・金額は学校により異なります。
⑤ 保険
海外へ行く際に忘れてはならないのが保険です。海外ではトラブルが発生することも多く、もしもに備えておくことも大切です。少し割高で勿体なく感じるかもしれませんが、留学生活を安心して過ごすためにも是非加入しておきたいものです。
保険には、留学保険と海外旅行保険の2種類がありますが、これはどちらに加入しても結構です。あえて言及すると、フィリピンでは学校指定の寮やコンドミニアムでの生活になるので、万が一の際も学校側の責任となる部分が多く学生個人が責任を全て負うことはめったにありません。そのため住宅に対する火災保証等は基本的に必要ないと考えて良いでしょう。留学保険はそれらの住宅火災なども考慮したプランになっているため、イギリスやカナダに留学する方にはあっていますが、フィリピン留学はこの限りではありません。海外旅行保険の方が割安なんだけど…という場合にはそちらを選んでも良いのではないでしょうか。
また保険はその種類やプランにより料金に幅がありますが、慣れない海外での生活で体調を崩したりする人も多いため医療保険にはしっかり加入することをオススメします。治療費がカバーできなかったということのないよう、少し大きめの保険に加入するのが望ましいです。約10,000円~15,000円/月のものが多いようですが、オーダーメイド型などを利用すれば必要ないものを削ることでさらに安く抑えることもできるので、とにかく安さにこだわる方にはもってこいですね。
例えば保険には以下のような項目があるので、必要なものと不要なものを見極めて上手に利用しましょう。
- 疾病死亡
- 傷害死亡
- 疾病治療費用
- 障害治療費用
- 賠償責任
- 携行品損害
- 救援者費用
- 航空機遅延費用
- 帰宅手荷物遅延費用
- 入院一時金
主な項目はこれらになります。死亡保険や、遅延にかかわる保険などは必要ないと思えば省いても良い項目といえるでしょう。
以上①~⑤が留学にかかるおおまかな費用となっています。その他各自で準備するものなどがあればそれらを加算して予算を立ててみてください。また現地での生活に備え、現地通貨のことや物価のことも知っておくと、お小遣いなども計算しやくなりますので、次の項目も併せて参考にしてください。
3.フィリピンの通貨と物価
フィリピンの通貨はペソです。為替の動きで変動しますが、100円=45ペソ程度と覚えておくと良いでしょう。フィリピンで買い物をする際に「日本円でいくらかな?」と思ったときには、ペソを2倍してそれより少し多いくらい、という概算をすると簡単です。
※2018年11月現在のレートを参照しています。
そしてフィリピンの物価は非常に安く、日本の1/5~1/3程度と先述しましたが、中でもバギオはさらに1~2割ほど安くなります。以下では物価の例を紹介していますので参考にしてみてください。
水 |
6ペソ/365ml |
屋台ローカルフード |
20ペソ~120ペソ |
外国人向け高級レストラン |
600ペソ~ |
洋服 |
50ペソ~ |
交通費(タクシー) |
35ペソ~ |
バス(ジプニー) |
8ペソ~ |
タクシー |
45ペソ~ |
アクティビティー |
900ペソ~ |
映画 |
120ペソ~ |
だいたいの料金ではありますが、外食費が日本円で約50円~300円ほどとは驚きですよね。映画の約300円も日本と比べると1/5以下の計算になります。
4.トータル費用
ここまでの留学費用を合計すると以下のようになります。
東京発1ヶ月の留学モデル
学費 |
150,000円 |
パスポート代 |
16,000円 |
ビザ |
0円 |
SSP |
14,000円 |
ACR-I-CARD |
0円 |
航空券 |
50,000円 |
生活費 |
20,000円 |
保険料 |
10,000円 |
トータル |
260,000円 |
30万円以内にすべて収まります。航空券や保険料を工夫し、外食等せず生活費を押さえることですることで50,000円~80,000円程、費用を抑えることもできる出来ます。