近年、注目され始めた「バギオ留学」。留学に関心のある人なら一度は目にしたことがあるかと思います。ではバギオのことをあなたはどのくらい知っていますか?

フィリピンの田舎のスパルタ学校…そんな殺風景なイメージだけでは終わらせる前に、バギオの本当の姿を見つめてみるのはどうでしょうか。

せっかく留学するのなら、バギオの魅力を存分に理解してからの方が楽しい留学になること間違いなしです。

地理

地理
バギオはフィリピンの北部、ルソン島という島に位置しており、ベンゲット州の領域ないにあるもののその実態は独立都市となっています。標高ではおよそ1500mの高地に位置し、コルディリェラ行政地域という山岳地域の中心都市になっています。コルディリェラとはスペイン語の「Cordillera」に由来する言葉でまさに山脈や山岳地域などを意味します。※なぜスペイン語から派生した地域名がついているのかは後述する歴史の項目で説明します。

面積は約57km²、人口は約51.87万人(2010年)で増加傾向にあります。人口密度でみていくと、だいたい日本の千葉県や福岡県程になっていますので中心地から離れている田舎とはいえ活気があるのだとイメージできるでしょう。

バギオの発展の背景のひとつに、コルディリェーラ棚田軍などのユネスコの世界遺産(文化遺産)の存在があげられ、日々多くの観光客も訪れています。

歴史

歴史
過去を遡るとフィリピンは戦争の渦中にあり植民地化されていたという歴史があります。アメリカ植民地時代が長かったという歴史の名残から、公用語のひとつに英語があるのは周知の通りです。ただしアメリカ植民地となる前のフィリピンはスペインの支配下にあったため、先述のコルディリェラのようなスペイン語由来の言葉の名残も所々に残っています。

そんなフィリピンを占領していたアメリカ軍ですが、ある時マニラの暑さに耐えかねて避暑地の建設を計画したと言われています。そしてその避暑地こそがまさに現在のバギオなのです。

その気候の良さから戦後も裕福な人たちが別荘を建設し、日本の軽井沢のような位置付けとなっている「フィリピン人の憧れ」のバギオには、当然ですが富裕層が集まります。この地で暮らす人々は富裕層から中間層の方が多いため治安も安定していると言えるでしょう。

風土と気候

バギオの気候はフィリピンの中でも特徴的な冷涼気候で、大変涼しい地域となっています。その気候条件の良さから避暑地としても有名で、夏には政府機関がバギオへ移動することから「サマーキャピタル」の異名を持っています。

実際の気温は年間を通して10度~25度で大変過ごしやすいため、留学の際も快適に過ごすことができます。常夏のフィリピンでは電気代が高くつきがちですが、バギオではクーラー代も節約できるという利点もあります。ただし山岳地帯ゆえに雨量が多く7月~9月は特に雨模様となります。また台風の発生も懸念されるため、悪天候の中での外出には注意が必要です。

治安

治安
発展途上国のフィリピンではスリや引ったくりなどの犯罪が日々発生しています。やはり多くは経済的な問題が起因となって発生しているもので、悲しいことにマニラでは人々を守るはずの警察官が、観光客からお金を巻き上げるという事件も発生しています。

そんなフィリピンの中でも治安の良さに定評があるのがバギオです。先述したように富裕層や中間層が人口の大部分を占めていることに加え、財政が安定しているため安定した給料を得られることから警察官など公職に就く人の汚職も発生しにくいのです。

また山岳地帯の民族性からなのか真面目で正直な面が伺え、タクシードライバーや語学学校の講師からもその一面が垣間見えます。タクシードライバーがメーター通りに料金を計算し、お釣りをしっかりと払うというのは日本では当たり前のことですよね。しかしフィリピンではこれは珍しいことなのです。タクシーでボッタくられたという体験談も多々耳にしますが、バギオではそのような犯罪も発生確率が大変低いと言えるでしょう。

さらに、その「地の利」が活かされホームレスや乞食の姿もほとんど見られません。山岳地帯の標高およそ1500mに位置するバギオでは朝晩が冷え込むためホームレスにとっては最悪の環境となるわけです。

ただし日本を含めどこにおいても犯罪が全くないということはありません。観光シーズンで人が集まる際などは特に、トラブルに巻き込まれたりスリに合うことのないよう自分自身で防犯意識をもって行動することが留学生活を有意義に過ごすための大事なポイントとなります。

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